
京都の夏の風物詩と言えば、8/16に行われる五山の送り火。
ご先祖様を送る、大切な行事です。
浴衣や着物で、お見送りも良いですね。
和装で行きたいイベントや美術館も併せてご紹介します。
行事
五山の送り火(2021年は規模を大幅に縮小)
京都の四大行事(葵祭・祇園祭・時代祭・五山の送り火)の一つで京都市無形民俗文化財に指定されています。
お盆にあの世から帰ってきたお精霊さんをあの世へ送り返す、仏教的な行事です。
送り火はいつ始まったのかは定かではありません。
一説には、多くの灯明を灯して仏神を供養する万灯会が山の中腹で行われるようになり、お盆の精霊の送り火になったとも言われています。
五山の送り火の種類と点灯順
1.PM20:00 「大文字」
左京区大文字山(標高約466m) 火床75基

2.PM20:05 「妙法」
妙…左京区西山(標高約133m) 火床103基

法…左京区東山(標高約187m) 火床63基

3.PM20:10 「船形」
北区船山(標高約317m) 火床79基

4.PM20:15 「左大文字」
北区左大文字山(標高約231m) 火床53基

5.PM20:20 「鳥居形」
右京区曼荼羅山(標高約100m) 火床108基

今年は昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染対策で規模を縮小しての実施となります。
見物客と、点灯を行う保存会の会員同士の密集を避けるためです。
点火場所を1~6か所程度に減らして行われます。
イベント
高台寺・夏の夜間特別拝観(8/1~8/18) & 夏の特別展-百鬼夜行展-(~8/31 ※8/10休)
特別拝観:17時~22時(受付:~21時30分まで)
百鬼夜行展:9時~18時30分(8/1~8/18は22時まで)受付は閉門の30分前までです。期間中は限定のご朱印があります。(数量限定!お早めに)
夜間拝観では、ライトアップや妖怪モチーフのプロジェクションマッピングが楽しめます。
池に映る青紅葉がとても幻想的です。
竹林などもあり、写真を撮るのが楽しくなります。
百鬼夜行とは・・・
捨てられた小道具に宿ると言われる九十九神(付喪神)が、化け物や妖怪に姿を変え、闇夜の中を行列する様の事です。
古来より、生き物と同じく道具にも魂が宿ると考えられ、道具を大切に扱うとの意味も込められています。
暑い京都ですが、妖怪を見て気持ちから涼しくなりましょう!
京都市京セラ美術館 「上村松園」前期7/17~8/15 後期8/17~9/12
※8/15(日)に着物又は浴衣で来場しますと、オリジナルグッズがもらえます(数量限定・先着順)
上村松園
- 京都市生まれ。
- 京都府画学校、鈴木松年に学ぶ。
- その後、幸野楳嶺に入門。
- 楳嶺没後、同門の竹内栖鳳に師事。
- 1948年、女性初文化勲章受章。
今回の展覧会は、上村松園の最初期から絶筆まで100点余りの名作が展示されます。(展示替えあり)
100年振りの新発見!"清少納言"が日本初公開されます!
"枕草子"の中で、中宮定子に「香炉峯の雪はどんなかしら?」と尋ねられ、御簾を上げている清少納言が描かれています。
※白居易の「遺愛寺の鐘は枕を欹てて聴き 香炉峰の雪は簾を撥げて看る」に因んだものです。
御簾越しに雪景色を見せる、透かしの技法は必見です。
繊細な筆使いや上品な色合い、柔らかい線と女性の描き方が素敵です。
京の花たより
百日紅

7~10月の約100日間、鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせます。
縮れた花弁の小さな花が纏まって咲き、白くてすべすべの幹が特徴です。
改まって見ることが少ない百日紅だと思いますが、この機会に観察してみてはいかがでしょうか?
蝉の声に百日紅。夏ですね。
「歳時記」次回は9月に更新します。
お楽しみに!